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なぜアスパラガス収穫一年目で3tを越えられたのか

こんにちは、佐賀県伊万里市でアスパラ生産とアスパラの全国発送をしているうめむら農園の梅村ひかりです。夫は定植した翌年の初収穫の2023年に最優秀賞を受賞しました。この時の反収は3トンギリで超えたくらいでした。受賞できたのは反収売り上げ高トップ=高単価の時期に太物を沢山出したという事です。収穫一年目で、この3トンの壁が収がなかなか難しいと言われていますが、基本を守れば誰でも超えられると思っています。夫は身体が大きいので、作業がしやすい様3畝にしていますがもしも4畝だったら4トン行く計算になります。話がそれましたが、では高単価の時期に太物を出す為にどこを気をつけたかという事を書いてみようと思います。

定植してから夏まで温度管理を徹底した

4月に定植をしました。ハウスの中の温度が25℃を超えるとアスパラの質が悪くなります。私はハウスの中にポケットWi-FiとSwitch botという温度計を置いて、どこにいても25℃を越えたらスマホに通知が来る様にし、通知が鳴ったらハウスを開けに行くようにしていました。今日は温度が上がらないだろうと家族で出かけ、出先で通知が鳴り慌ててハウスを開けに帰った事が何回かありました。春の温度管理は重要なポイントです。自動換気がついてると便利ですね。

最も気ををつけた事は病気させない事

定植前の土づくりは基本的な事しかおこなっていません。元々ネギの農作物放棄地だったので地力もあったのだと思いますが4月に定植し7月にはここまで大きくなりました。ここまで繁茂すると消毒が行き届きにくいですが、ここを丁寧に行わないと病気が発生してしまい一気に広がってしまいます。そうすると翌年の春芽の収量が落ちます。この一年目の春芽が、超重要なのです。定植した翌年は1月初旬から春芽が収穫できるのですが、JAの市場買取り価格でも1キロ3500円程度と高単価なのです。毎日10キロが30日程度収穫できる計算ですね、ここが最初で最後のおいしいところだと思います。もしも前年に病気させてしまうと早く立茎しなくてはいけなくなるので、収穫も出来なくなり稼ぎも少なくなるのです。

12月末に保温し1月9日から春芽が出てきました。この収穫のとき、スーパーマリオブラザーズのコインが沢山ある場所にいる様な『チャリン、チャリン、チャリン』という感覚でした。

欲張って採りすぎると失敗して夏芽に響く立茎

春芽を30日間採り続けましたが、採り過ぎて後悔しました。立てるものが無く、なくなく立てた立茎が太すぎたせいで夏芽で規格外が多量に出ました。作業は同じなのにJAは規格外は買い取ってくれません。アスパラは定植間もないので個体差があります。成長が悪い株に合わせて立茎のタイミングを考えるべきだと学びました。

まとめ

アスパラは意外に奥が深いです。新規就農者の場合は『成功したい』ではなく『失敗しない』という精神が大切です。基本通りに、自然との兼ね合いもあるので基本通りが難しいですが、温度管理と病気については少しの油断が命取りというか、今までの苦労が台無しになる場合もありますので、徹底してやればきっと翌年あなたはコインを沢山獲得できますよ。

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